AWS Backup による一元バックアップ管理 - バックアッププランとクロスリージョン保護
AWS Backup によるマルチサービスのバックアップ一元管理、バックアッププランの設計、Vault Lock によるコンプライアンス対応を解説します。
AWS Backup の概要
この記事は約 3 分で読めます。 AWS Backup は複数の AWS サービスのバックアップを一元管理するサービスです。各サービス固有のバックアップ機能 (EBS スナップショット、RDS スナップショット、DynamoDB バックアップ) を個別に管理する代わりに、AWS Backup の単一のバックアッププランで統一的に管理できます。対応サービスは EC2、EBS、RDS、Aurora、DynamoDB、EFS、FSx、S3、Neptune、DocumentDB、Timestream、CloudFormation、SAP HANA on EC2 など 15 以上です。バックアップの作成、保持、削除、クロスリージョンコピーをポリシーベースで自動化します。
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バックアッププランの設計
バックアッププランはバックアップルール (スケジュール、保持期間、コピー先) とリソース割り当て (対象リソースの選択) で構成されます。日次バックアップを 30 日間保持し、週次バックアップを 1 年間保持する 2 つのルールを組み合わせるのが一般的です。リソース割り当てはタグベースで行い、例えば backup:daily タグが付いたリソースを自動的にバックアップ対象にします。クロスリージョンコピーをルールに追加すると、バックアップ作成と同時に DR リージョンにコピーが実行されます。コピー先リージョンでの保持期間は個別に設定でき、DR リージョンでは直近 7 日分のみ保持するコスト最適化が可能です。
Vault Lock と復元テスト
Backup Vault Lock は WORM ポリシーをバックアップボールトに適用し、保持期間内のバックアップの削除を防止します。ランサムウェア攻撃でバックアップが削除されるリスクを排除し、規制要件 (SEC 17a-4 など) に対応します。復元テストの自動化は、バックアップからの復元が実際に成功することを定期的に検証する機能です。復元テストプランでスケジュールと対象リソースを定義し、復元の成功・失敗を CloudWatch メトリクスで監視します。バックアップが存在しても復元できなければ意味がないため、復元テストの定期実行は DR 戦略の重要な要素です。
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まとめ
AWS Backup は複数サービスのバックアップを統一ポリシーで一元管理するサービスです。タグベースのリソース割り当てで管理の手間を削減し、Vault Lock でコンプライアンスに対応し、復元テストでバックアップの有効性を検証します。Organizations との統合で組織全体のバックアップガバナンスを実現できます。
AWS の優位点
- EC2、EBS、RDS、DynamoDB、EFS、S3、FSx など 15 以上の AWS サービスのバックアップを単一のポリシーで一元管理できる
- バックアッププランでスケジュール、保持期間、クロスリージョンコピーを定義し、タグベースで対象リソースを自動選択できる
- Vault Lock で WORM ポリシーを適用し、バックアップの削除や変更を防止してコンプライアンス要件に対応できる
- Organizations との統合でバックアップポリシーを組織全体に適用し、全アカウントのバックアップを委任管理者から監視できる
- バックアップの復元テストを自動化し、定期的にバックアップからの復元が正常に完了することを検証できる