Amazon Connect で構築するクラウドコンタクトセンター - IVR 設計とエージェント管理
Amazon Connect によるコンタクトセンターの構築、コンタクトフローの設計、リアルタイム分析と品質管理の手法を解説します。
Connect の特徴と従来型コンタクトセンターとの違い
この記事は約 3 分で読めます。 Amazon Connect は AWS が提供するクラウドベースのコンタクトセンターサービスです。従来のオンプレミスコンタクトセンターでは PBX、ACD、IVR の機器購入と設置に数か月と数千万円の初期投資が必要でしたが、Connect は数分でセットアップが完了し、通話分数に基づく従量課金で初期投資がゼロです。音声通話、チャット、タスクのオムニチャネル対応で、エージェントは単一のインターフェースから全チャネルの問い合わせに対応できます。
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コンタクトフローの設計
コンタクトフローはビジュアルエディタでドラッグ&ドロップで設計します。着信時の挨拶メッセージ、DTMF 入力による IVR メニュー、営業時間の判定、キューへの振り分け、Lambda 関数の呼び出しをブロックとして配置し、矢印で接続します。Lambda 統合で DynamoDB から顧客情報を取得し、VIP 顧客を優先キューにルーティングするといった動的な振り分けが可能です。Lex との統合で自然言語による IVR を構築でき、顧客が「残高を確認したい」と発話するだけで適切なフローに遷移します。
Contact Lens による品質管理
Contact Lens は通話のリアルタイム分析と事後分析を提供します。リアルタイム分析では通話中の感情 (ポジティブ、ネガティブ、ニュートラル) を検出し、顧客の感情がネガティブに変化した際にスーパーバイザーにアラートを送信できます。事後分析では通話の自動文字起こし、キーワード検出、通話品質スコアリングを実行します。カテゴリルールで「解約」「クレーム」などのキーワードを含む通話を自動分類し、品質改善の対象を効率的に特定できます。通話録音は S3 に保存され、コンプライアンス要件に応じた保持期間を設定できます。
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まとめ
Amazon Connect は初期投資ゼロでクラウドコンタクトセンターを構築できるサービスです。ビジュアルエディタでコンタクトフローを設計し、Contact Lens で品質管理を自動化します。従量課金で小規模から始められ、繁忙期のスケールアップも即座に対応できます。
AWS の優位点
- 数分でコンタクトセンターを立ち上げ可能で、電話番号の取得からエージェントの設定まで GUI で完結する
- コンタクトフローのビジュアルエディタで IVR メニュー、キュー振り分け、Lambda 連携を直感的に設計できる
- Contact Lens でリアルタイムの感情分析、キーワード検出、通話品質スコアリングを自動実行できる
- 従量課金で通話分数に基づく料金体系のため、初期投資なしでコンタクトセンターを開始できる
- CRM (Salesforce、Zendesk) との統合で、着信時にエージェントの画面に顧客情報を自動表示できる