AWS Control Tower で構築するマルチアカウント環境 - ランディングゾーンとガードレール
Control Tower によるランディングゾーンの構築、ガードレールの設計、Account Factory によるアカウント自動作成を解説します。
Control Tower の役割
この記事は約 4 分で読めます。 Control Tower は AWS のマルチアカウント環境を自動構築・管理するサービスです。Organizations でアカウントを作成し、SCP でポリシーを適用し、Config でコンプライアンスを監視し、CloudTrail でログを集約する一連の設定を、ランディングゾーンとして自動的にセットアップします。手動で構築すると数日かかるマルチアカウントのベストプラクティス構成が、Control Tower では数時間で完了します。
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ガードレールの設計
ガードレールは必須、強く推奨、選択的の 3 段階で提供されます。予防的ガードレールは SCP で実装され、禁止されたアクションを事前にブロックします。例えば「ログアーカイブアカウントの CloudTrail 設定の変更を禁止」「リージョン制限 (許可されたリージョン以外での操作を禁止)」などです。検出的ガードレールは Config ルールで実装され、非準拠の設定を検出して通知します。例えば「EBS ボリュームが暗号化されていない」「S3 バケットがパブリックアクセス可能」などです。プロアクティブガードレールは CloudFormation フックで実装され、非準拠のリソースの作成を事前にブロックします。
Account Factory とカスタマイズ
Account Factory は Service Catalog と統合されたアカウント作成機能です。開発者がセルフサービスでアカウントを申請すると、標準化された設定 (VPC、サブネット、セキュリティグループ、IAM ロール) が自動適用されたアカウントが数分で作成されます。Customizations for Control Tower (CfCT) を使用すると、アカウント作成時にカスタムの CloudFormation テンプレートを自動適用できます。セキュリティツールのインストール、監視エージェントの設定、標準的な IAM ロールの作成などを自動化し、全アカウントで一貫した構成を保証します。
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まとめ
Control Tower はマルチアカウント環境のセットアップとガバナンスを自動化するサービスです。ランディングゾーンでベストプラクティス構成を自動構築し、ガードレールでセキュリティポリシーを強制し、Account Factory でアカウント作成を標準化します。組織の AWS 利用が拡大する際の基盤として不可欠です。
AWS の優位点
- ランディングゾーンでマルチアカウント環境のベストプラクティス構成 (ログアーカイブ、監査アカウント、OU 構造) を自動構築できる
- 予防的ガードレール (SCP) と検出的ガードレール (Config ルール) でアカウント全体のセキュリティポリシーを強制できる
- Account Factory でセルフサービスのアカウント作成を提供し、標準化された設定のアカウントを数分で払い出せる
- ダッシュボードで全アカウントのガードレール準拠状況を一覧でき、非準拠のアカウントを即座に特定できる
- Customizations for Control Tower (CfCT) でアカウント作成時にカスタムの CloudFormation テンプレートを自動適用できる