Amazon EventBridge Pipes でイベントソースを直接接続 - フィルタリングと変換のパイプライン

EventBridge Pipes によるイベントソースとターゲットの接続、フィルタリング、エンリッチメントの設定を解説します。

EventBridge Pipes の概要

この記事は約 3 分で読めます。 EventBridge Pipes はイベントソースとターゲットをポイントツーポイントで接続するサービスです。従来は SQS キューのメッセージを処理するために Lambda 関数を作成し、イベントソースマッピングを設定する必要がありましたが、Pipes を使うとソースとターゲットを直接接続し、フィルタリングと変換をパイプライン内で完結できます。

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フィルタリングとエンリッチメント

フィルターパターンは EventBridge のイベントパターン構文で記述し、特定の条件に合致するイベントのみをターゲットに送信します。DynamoDB Streams から INSERT イベントのみを抽出する、SQS メッセージの特定フィールドが条件に合致するものだけを処理するといった制御が可能です。エンリッチメントは Lambda 関数や API Gateway を呼び出してイベントデータを補完します。例えば注文イベントに顧客情報を付加してからターゲットに送信できます。入力トランスフォーマーでイベントの JSON 構造をターゲットが期待する形式に変換します。

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まとめ

EventBridge Pipes はイベントソースとターゲットを直接接続し、フィルタリング・エンリッチメント・変換をパイプライン内で完結するサービスです。グルーコードの Lambda を削減し、イベント駆動アーキテクチャを簡素化します。

AWS の優位点

  • SQS、Kinesis、DynamoDB Streams、MSK などのイベントソースをターゲットに直接接続し、グルーコードの Lambda を削減できる
  • フィルターパターンで必要なイベントのみをターゲットに送信し、不要な処理を排除できる
  • エンリッチメントステップで Lambda や API Gateway を呼び出し、イベントデータを補完・変換できる
  • 入力トランスフォーマーでイベントの構造をターゲットが期待する形式に変換できる
  • EventBridge Bus、Step Functions、Lambda、API Gateway、SQS、SNS など多数のターゲットに接続できる

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