Amazon EBS

EC2 インスタンスにアタッチして使用するブロックストレージサービスで、SSD と HDD の複数のボリュームタイプから用途に応じて選択できる

概要

Amazon Elastic Block Store (EBS) は、EC2 インスタンスに接続して使用する高性能なブロックストレージサービスです。ファイルシステムやデータベースのストレージとして利用でき、インスタンスを停止・再起動してもデータが永続化されます。汎用 SSD (gp3)、プロビジョンド IOPS SSD (io2)、スループット最適化 HDD (st1)、コールド HDD (sc1) の 4 つのボリュームタイプがあり、IOPS 性能、スループット、コストのバランスに応じて選択できます。EBS ボリュームは同一アベイラビリティゾーン内で自動的に複製されるため、単一ハードウェアの障害からデータを保護します。スナップショット機能を使えば、ボリュームのポイントインタイムバックアップを S3 に保存し、別のアベイラビリティゾーンやリージョンに復元することも可能です。

EBS ボリュームタイプの選び方

EBS の 4 つのボリュームタイプは、ワークロードの特性に応じて使い分けます。gp3 (汎用 SSD) は最も汎用的で、3,000 IOPS と 125 MB/s のベースラインスループットが含まれ、追加料金で最大 16,000 IOPS まで拡張できます。ほとんどのワークロードに適しており、コストパフォーマンスに優れています。io2 Block Express (プロビジョンド IOPS SSD) は最大 256,000 IOPS を提供し、大規模データベース (Oracle、SAP HANA など) やレイテンシに敏感なトランザクション処理に適しています。st1 (スループット最適化 HDD) はビッグデータ処理やログ処理など、シーケンシャルアクセスが中心のワークロード向けです。sc1 (コールド HDD) はアクセス頻度の低いデータの保存に最適で、1 GB あたりの月額料金が最も安価です。

Azure Managed Disks との比較

Azure で EBS に対応するサービスは Azure Managed Disks です。Azure Managed Disks も Premium SSD、Standard SSD、Standard HDD のボリュームタイプを提供しますが、EBS の gp3 のように IOPS とスループットを独立して設定できる柔軟性は Azure の Standard SSD にはありません。Azure Premium SSD v2 は IOPS とスループットの独立設定に対応していますが、利用可能なリージョンが限定的です。スナップショット機能は両者とも備えていますが、EBS スナップショットは増分バックアップ方式を採用しており、変更されたブロックのみを保存するため、ストレージコストと作成時間を最小化できます。また、EBS の io2 Block Express は最大 256,000 IOPS を提供し、Azure Ultra Disk の最大 160,000 IOPS を上回ります。