Amazon Data Lifecycle Manager
EBS スナップショットと AMI のライフサイクルを自動管理するサービス
何ができるか
Amazon Data Lifecycle Manager (DLM) は、EBS ボリュームのスナップショットと EC2 インスタンスの AMI (Amazon Machine Image) の作成・保持・削除を自動化するサービスです。ポリシーベースのルールを設定するだけで、定期的なバックアップの取得と古いバックアップの自動削除を実現します。手動でのスナップショット管理が不要になり、バックアップの取り忘れやストレージコストの肥大化を防止できます。
どのような場面で使うか
EC2 インスタンスの EBS ボリュームを毎日自動バックアップしたい場合、一定期間を過ぎた古いスナップショットを自動削除してストレージコストを最適化したい場合、コンプライアンス要件に基づいてバックアップの保持期間を管理したい場合に利用されています。 この分野について体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon) も参考になります。
身近な例え
自動バックアップ付きのゴミ箱に例えるとわかりやすいでしょう。毎日決まった時間に書類 (データ) のコピー (スナップショット) を自動的に取り、古いコピーは保管期限が過ぎたら自動的にシュレッダー (削除) にかけます。手動で管理する手間がなく、必要なときには過去のコピーから復元できます。
Data Lifecycle Manager とは
この記事は約 2 分で読めます。 Amazon Data Lifecycle Manager (DLM) は、EBS スナップショットと AMI のバックアップを自動化するサービスです。EC2 インスタンスを運用する際、データの定期バックアップは欠かせませんが、手動でスナップショットを取得・管理するのは手間がかかり、取り忘れのリスクもあります。DLM を使えば、ポリシーを設定するだけでバックアップの自動化が完了します。
ライフサイクルポリシー
DLM のライフサイクルポリシーでは、対象リソース (タグで指定)、スケジュール (取得頻度と時刻)、保持ルール (保持する世代数または期間) を設定します。たとえば「本番環境タグが付いた EBS ボリュームのスナップショットを毎日 3:00 に取得し、直近 7 世代を保持する」といったポリシーを簡単に作成できます。
クロスリージョンコピー
DLM はスナップショットのクロスリージョンコピーにも対応しています。災害復旧 (DR) 対策として、東京リージョンで取得したスナップショットを大阪リージョンに自動コピーするといった設定が可能です。コピー先でも保持ルールを個別に設定でき、DR 用のバックアップ管理を完全に自動化できます。
はじめかた
DLM を使い始めるには、EC2 コンソールの「ライフサイクルマネージャー」からポリシーを作成します。対象の EBS ボリュームまたは EC2 インスタンスをタグで指定し、スケジュールと保持ルールを設定するだけです。追加のソフトウェアやエージェントのインストールは不要で、数分で自動バックアップを開始できます。
Azure・オンプレミスとの比較
AWS の優位点
- タグベースのポリシー設定により、新しい EBS ボリュームが追加されても自動的にバックアップ対象に含まれ、管理漏れを防止できる
- DLM 自体は無料で利用でき、スナップショットのストレージ料金のみで運用できるため、バックアップ自動化のコストが極めて低い
- クロスリージョンコピーとクロスアカウントコピーが標準機能として提供されており、DR 対策とマルチアカウント運用を追加ツールなしで実現できる
注意点
- DLM は EBS スナップショットと AMI に特化したサービス。S3 や RDS など他のリソースのバックアップも一元管理したい場合は AWS Backup の利用を検討すること
- スナップショットの保持数を増やすとストレージコストが増加するため、保持ルールはコストとリカバリ要件のバランスを考慮して設定すること
- DLM 自体の利用料金は無料。課金されるのはスナップショットのストレージ料金のみ
さらに詳しく知りたい方は、関連書籍 (Amazon) で理解を深められます。