Amazon EC2 のアイコン

Amazon EC2

クラウド上で仮想サーバーを自由に作成・管理できるサービス

何ができるか

Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud) は、クラウド上に仮想的なコンピューター (サーバー) を作成し、自分の好きなソフトウェアをインストールして動かせるサービスです。物理的なサーバーを購入する必要がなく、数分で新しいサーバーを立ち上げられます。サーバーの性能 (CPU やメモリの量) も用途に合わせて自由に選べるため、小さな Web サイトから大規模なデータ処理まで幅広く対応できます。

どのような場面で使うか

Web サイトやアプリケーションのホスティング、大量データのバッチ処理、機械学習モデルの学習環境、開発・テスト用の一時的なサーバー構築など、サーバーが必要なあらゆる場面で利用されています。 この分野について体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon) も参考になります。

身近な例え

レンタルオフィスに例えるとわかりやすいでしょう。自社ビルを建てる (物理サーバーを購入する) 代わりに、必要な広さのオフィスを必要な期間だけ借りられます。事業が拡大すれば広い部屋に引っ越し、縮小すれば小さい部屋に変更できます。使った分だけ家賃を払う仕組みです。

EC2 とは

Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) は、AWS が提供するクラウドコンピューティングの中核サービスです。従来、サーバーを使うには高額なハードウェアを購入し、データセンターに設置し、電源やネットワークを管理する必要がありました。EC2 を使えば、これらの手間をすべて AWS に任せ、ブラウザやコマンドラインから数クリックでサーバーを起動できます。

主な特徴

EC2 の大きな特徴は柔軟性です。インスタンスタイプと呼ばれるサーバーの種類が数百種類用意されており、CPU 重視・メモリ重視・GPU 搭載など、用途に最適な構成を選べます。また、必要なときに数分でサーバーを増やし、不要になればすぐに削除できるため、無駄なコストが発生しません。Linux や Windows など主要な OS に対応しており、既存のアプリケーションをそのまま移行することも可能です。

料金体系

EC2 の料金は主に 3 つのモデルがあります。オンデマンドは使った時間だけ支払う最もシンプルな方式です。リザーブドインスタンスは 1 年または 3 年の利用を約束することで最大 72% の割引を受けられます。スポットインスタンスは AWS の余剰キャパシティを最大 90% 割引で利用できますが、AWS 側の都合で中断される可能性があります。

はじめかた

EC2 を使い始めるには、AWS マネジメントコンソールにログインし、EC2 ダッシュボードから「インスタンスを起動」をクリックします。OS の選択、インスタンスタイプの選択、ストレージの設定、セキュリティグループ (ファイアウォール) の設定を行えば、数分でサーバーが起動します。SSH や RDP で接続し、通常のサーバーと同じように操作できます。

Azure・オンプレミスとの比較

Azure の対応サービス Azure Virtual Machines
オンプレミスでの対応手段 物理サーバー, VMware vSphere

AWS の優位点

  • 数百種類のインスタンスタイプから用途に最適な構成を選択でき、CPU・メモリ・GPU・ストレージの組み合わせの自由度が極めて高い
  • スポットインスタンスにより最大 90% の割引で余剰キャパシティを活用でき、バッチ処理や耐障害性のあるワークロードのコストを大幅に削減できる
  • Nitro System による次世代仮想化基盤で、ベアメタルに近い性能を実現しつつ、セキュリティとネットワーク性能を強化している

注意点

  • インスタンスを停止し忘れると課金が続くため、不要なインスタンスはこまめに停止・終了すること
  • リザーブドインスタンスやスポットインスタンスを活用すると大幅にコストを削減できる
  • セキュリティグループの設定を誤ると外部から不正アクセスされるリスクがあるため、必要最小限のポートのみ開放すること

さらに詳しく知りたい方は、関連書籍 (Amazon) で理解を深められます。