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AWS Elastic Disaster Recovery

オンプレミスや他クラウドのサーバーを AWS に継続的にレプリケーションし、災害復旧を提供するサービス

何ができるか

AWS Elastic Disaster Recovery (DRS) は、オンプレミスや他クラウドのサーバーを AWS に継続的にレプリケーションし、災害時に数分でフェイルオーバーできるサービスです。ブロックレベルのレプリケーションにより、OS やアプリケーションの変更をリアルタイムに AWS へ同期します。

どのような場面で使うか

オンプレミスのサーバーの災害復旧サイトを AWS に構築する場合や、他クラウドからの DR 環境の確保、コンプライアンス要件で災害復旧計画が必要な場合に利用されます。定期的なフェイルオーバーテストも実施できます。 この分野について体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon) も参考になります。

身近な例え

重要書類のリアルタイムバックアップに例えられます。オフィス (オンプレミス) で書類が更新されるたびに、遠隔地の金庫 (AWS) に自動でコピーが保管されます。オフィスが災害に遭っても、金庫から書類を取り出してすぐに業務を再開できます。

Elastic Disaster Recovery とは

この記事は約 2 分で読めます。 AWS Elastic Disaster Recovery は、サーバーのディザスタリカバリ (DR) をクラウドで実現するサービスです。ソースサーバーにエージェントをインストールすると、ディスクのブロックレベルの変更が継続的に AWS にレプリケーションされます。災害時にはレプリケーションされたデータから EC2 インスタンスを起動し、数分で復旧できます。

レプリケーションの仕組み

ソースサーバーにインストールされた AWS Replication Agent が、ディスクのブロックレベルの変更を検出し、暗号化された通信で AWS のステージングエリアに転送します。ステージングエリアでは低コストの EBS ボリュームにデータが格納されます。フェイルオーバー時にのみ本番スペックの EC2 インスタンスが起動されるため、待機中のコストを最小限に抑えられます。

はじめかた

DRS コンソールでレプリケーション設定を構成し、ソースサーバーに Replication Agent をインストールします。初回の同期が完了すると、継続的なレプリケーションが開始されます。「ドリルの開始」でフェイルオーバーテストを実施し、復旧手順を検証できます。テスト用インスタンスは本番環境に影響を与えません。

Azure・オンプレミスとの比較

Azure の対応サービス Azure Site Recovery
オンプレミスでの対応手段 Zerto、Veeam Disaster Recovery

AWS の優位点

  • 待機中は低コストのステージングエリアのみ課金され、フェイルオーバー時にのみ本番スペックのインスタンスが起動されるためコスト効率が高い
  • ブロックレベルの継続的レプリケーションにより、数秒の RPO と数分の RTO を実現できる
  • フェイルオーバーテスト (ドリル) を本番環境に影響なく実施でき、DR 計画の検証が容易

注意点

  • レプリケーション中はステージングエリアの EBS ボリュームとデータ転送の料金が発生する。フェイルオーバー時のみ EC2 インスタンス料金が加算される
  • RPO (目標復旧時点) は通常数秒、RTO (目標復旧時間) は数分だが、サーバーの構成やデータ量により変動する

さらに詳しく知りたい方は、関連書籍 (Amazon) で理解を深められます。