AWS MGN のアイコン

AWS MGN

オンプレミスサーバーを AWS へリフト&シフト移行する自動化サービス

何ができるか

AWS Application Migration Service (AWS MGN) は、オンプレミスや他のクラウド環境で稼働しているサーバーを AWS へ自動的に移行するリフト&シフトサービスです。移行元サーバーにエージェントをインストールするだけで、OS、アプリケーション、データをブロックレベルで継続的にレプリケーションし、カットオーバー時にはダウンタイムを最小限に抑えて AWS 上で起動できます。物理サーバー、仮想マシン、クラウドインスタンスなど、幅広いソースに対応しています。

どのような場面で使うか

データセンターの閉鎖やリース満了に伴う大規模サーバー移行、災害復旧 (DR) 環境の構築、他クラウドから AWS への移行、Windows Server や Linux サーバーのクラウドリフト、レガシーアプリケーションの段階的なクラウド移行などに利用されています。 この分野について体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon) も参考になります。

身近な例え

コピー機に例えるとわかりやすいでしょう。オンプレミスのサーバーという原本を、AWS というコピー先に常にリアルタイムで複写し続けます。準備ができたら「印刷」ボタン (カットオーバー) を押すだけで、AWS 上に同じサーバーが立ち上がります。原本に変更があっても常に最新の状態がコピーされているため、切り替え時のデータロスがほぼゼロです。

AWS MGN とは

この記事は約 2 分で読めます。 AWS Application Migration Service (AWS MGN) は、AWS が提供するサーバー移行の自動化サービスです。前身の CloudEndure Migration の技術を基盤としており、2021 年から AWS のネイティブサービスとして提供されています。エージェントベースのブロックレベルレプリケーションにより、アプリケーションの変更なしにサーバーを AWS へ移行できます。

移行の仕組み

AWS MGN の移行プロセスは 3 つのフェーズで構成されます。まず、移行元サーバーに AWS Replication Agent をインストールし、継続的なデータレプリケーションを開始します。レプリケーション中はソースサーバーの全ディスクがブロックレベルで AWS にコピーされ、差分のみが継続的に同期されます。次に、テスト起動を実行して AWS 上でサーバーが正常に動作することを確認します。最後に、カットオーバーを実行して本番トラフィックを AWS 上のサーバーに切り替えます。

主な特徴

AWS MGN は無料で利用でき、移行先の EC2 インスタンスやストレージの料金のみが発生します。1 台のサーバーから数千台規模の大規模移行まで対応でき、移行の進捗をダッシュボードで一元管理できます。Windows Server 2003 以降、主要な Linux ディストリビューション、物理サーバー、VMware、Hyper-V など幅広いソースをサポートしています。移行後のサーバーは EC2 インスタンスとして起動し、既存の AWS サービスとシームレスに統合できます。

はじめかた

AWS MGN を使い始めるには、AWS マネジメントコンソールで MGN を初期化し、レプリケーションテンプレートを設定します。移行元サーバーに AWS Replication Agent をインストールすると、自動的にデータのレプリケーションが開始されます。レプリケーションが完了したら、テスト起動で動作確認を行い、問題がなければカットオーバーを実行します。大規模移行では AWS Migration Hub と連携して移行全体を管理することが推奨されます。

Azure・オンプレミスとの比較

Azure の対応サービス Azure Migrate
オンプレミスでの対応手段 VMware vMotion / Zerto / Carbonite Migrate

AWS の優位点

  • MGN サービス自体が無料で提供されており、移行先リソースの料金のみで大規模移行を実行できるため、移行ツールのライセンスコストが不要
  • ブロックレベルの継続的レプリケーションにより、カットオーバー時のダウンタイムを数分以内に抑えられ、ビジネスへの影響を最小化できる
  • 物理サーバー、VMware、Hyper-V、他クラウドなど多様なソースに対応し、単一ツールで異種環境の一括移行が可能

注意点

  • MGN サービス自体は無料だが、レプリケーション用のステージングエリア (EBS ボリューム) と移行先 EC2 インスタンスの料金は発生する
  • 移行元サーバーのネットワーク帯域がレプリケーション速度のボトルネックになる場合があるため、大規模移行では帯域の事前確認が重要
  • カットオーバー後はソースサーバーの DNS やロードバランサーの設定変更を忘れずに実施すること

さらに詳しく知りたい方は、関連書籍 (Amazon) で理解を深められます。