AWS Transit Gateway
複数の VPC とオンプレミスネットワークをハブ & スポーク型で接続するネットワークハブ
何ができるか
AWS Transit Gateway は、複数の VPC、VPN 接続、Direct Connect ゲートウェイを 1 つのハブに集約して相互接続するネットワークサービスです。VPC Peering のようなメッシュ型接続ではなく、ハブ & スポーク型のトポロジで接続を簡素化します。ルートテーブルでトラフィックの経路を制御し、ネットワークセグメンテーションを実現します。
どのような場面で使うか
数十から数百の VPC を持つ大規模マルチアカウント環境のネットワーク接続、オンプレミスと複数 VPC の接続、共有サービス VPC (DNS、認証) への集中アクセス、リージョン間のネットワーク接続に利用されます。 この分野について体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon) も参考になります。
身近な例え
空港のハブに例えられます。各都市 (VPC) から直行便 (VPC Peering) を飛ばす代わりに、ハブ空港 (Transit Gateway) を経由することで、路線数を大幅に削減しつつ全都市間の移動を可能にします。
Transit Gateway とは
この記事は約 2 分で読めます。 AWS Transit Gateway は、ネットワークのハブとして機能するサービスです。VPC Peering では N 個の VPC を全接続するのに N*(N-1)/2 本のピアリングが必要ですが、Transit Gateway なら N 本のアタッチメントで済みます。10 個の VPC なら 45 本のピアリングが 10 本のアタッチメントに削減されます。
ルートテーブルとセグメンテーション
Transit Gateway のルートテーブルで、どの VPC 間の通信を許可するかを制御します。複数のルートテーブルを作成してアタッチメントを関連付けることで、本番環境と開発環境のネットワーク分離、部門間のアクセス制御などのセグメンテーションを実現します。Transit Gateway Peering でリージョン間の Transit Gateway を接続し、グローバルネットワークを構築することも可能です。
はじめかた
VPC コンソールで Transit Gateway を作成し、接続したい VPC をアタッチメントとして追加します。各 VPC のルートテーブルに Transit Gateway 向けのルートを追加します。RAM (Resource Access Manager) で他のアカウントと Transit Gateway を共有し、マルチアカウント環境での利用が可能です。
Azure・オンプレミスとの比較
AWS の優位点
- ハブ & スポーク型で VPC 間接続を簡素化し、メッシュ型ピアリングの管理複雑性を解消
- ルートテーブルによるネットワークセグメンテーションで、環境分離やアクセス制御を柔軟に実現
- RAM による他アカウントとの共有で、マルチアカウント環境のネットワーク管理を集中化
注意点
- アタッチメント数とデータ処理量に応じた従量課金。VPC Peering (データ転送料のみ) と比較してコストが高くなる場合がある
- 少数の VPC 間接続なら VPC Peering の方がシンプルでコスト効率が良い。Transit Gateway は 5 つ以上の VPC を接続する場合に効果的
さらに詳しく知りたい方は、関連書籍 (Amazon) で理解を深められます。