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AWS Wavelength

5G ネットワークのエッジにコンピュートリソースを配置し、超低レイテンシのアプリケーションを実現するサービス

何ができるか

AWS Wavelength は、通信事業者の 5G ネットワーク内に AWS のコンピュートリソース (EC2、ECS、EKS) を配置するサービスです。モバイルデバイスからのトラフィックが通信事業者のネットワーク内で処理されるため、インターネットを経由せずに 1 桁ミリ秒のレイテンシを実現します。

どのような場面で使うか

AR/VR のリアルタイムレンダリング、クラウドゲーミング、自動運転車のリアルタイムデータ処理、産業用ロボットの遠隔制御、ライブ動画のリアルタイム処理に利用されます。 この分野について体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon) も参考になります。

身近な例え

コンビニの店内キッチンに例えられます。通常は工場 (AWS リージョン) で作った弁当を配送しますが、Wavelength はコンビニ (5G 基地局) の中にキッチン (コンピュート) を設置し、注文 (リクエスト) を受けたらその場で調理 (処理) して即座に提供します。

Wavelength とは

この記事は約 2 分で読めます。 AWS Wavelength は、5G エッジコンピューティングのためのサービスです。Wavelength Zone は通信事業者のデータセンター内に設置された AWS インフラで、VPC のサブネットとして利用します。5G デバイスからのトラフィックは通信事業者のネットワーク内で Wavelength Zone に到達するため、インターネットへのホップが不要になり、超低レイテンシを実現します。

Wavelength Zone とアーキテクチャ

Wavelength Zone は親リージョンの VPC にサブネットとして追加します。EC2 インスタンスや ECS タスクを Wavelength Zone のサブネットにデプロイすると、5G デバイスからのトラフィックが直接到達します。バックエンドのデータベースやストレージは親リージョンに配置し、Wavelength Zone のコンピュートからアクセスする構成が一般的です。

はじめかた

EC2 コンソールで Wavelength Zone を有効化し、VPC にサブネットを作成します。Wavelength Zone のサブネットに EC2 インスタンスをデプロイし、キャリア IP アドレスを割り当てます。5G デバイスからキャリア IP にアクセスすると、Wavelength Zone のインスタンスに直接到達します。

Azure・オンプレミスとの比較

Azure の対応サービス Azure Edge Zones
オンプレミスでの対応手段 MEC (Multi-access Edge Computing) サーバー

AWS の優位点

  • 5G ネットワーク内にコンピュートを配置し、インターネットを経由しない 1 桁ミリ秒のレイテンシを実現
  • 既存の VPC のサブネットとして利用でき、通常の AWS サービスと同じツール・API で管理可能
  • 親リージョンの AWS サービス (RDS、S3、DynamoDB) とシームレスに連携

注意点

  • Wavelength Zone は特定の通信事業者と都市でのみ利用可能。日本では KDDI が対応
  • Wavelength Zone のインスタンス料金は通常の EC2 と同等だが、データ転送料金が異なる場合がある

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