Amazon DevOps Guru

機械学習で CloudWatch メトリクスやログの異常パターンを自動検知し、根本原因の推定と改善推奨を提供する AIOps サービス

概要

Amazon DevOps Guru は、機械学習を活用してアプリケーションの運用上の異常を自動的に検知し、根本原因の推定と具体的な改善推奨を提供する AIOps サービスです。CloudWatch メトリクス、CloudTrail ログ、Config の変更履歴などを継続的に分析し、通常の運用パターンからの逸脱をインサイトとして報告します。Lambda 関数のコールドスタート増加、DynamoDB のスロットリング、ECS タスクの異常終了パターンなど、サーバーレスやコンテナ環境の運用課題を人手に頼らず検出できます。

インサイトの種類と異常検知の仕組み

AWS は、DevOps Guru について 2026 年 10 月 29 日以降は新規顧客を受け付けず、2027 年 9 月 30 日をもってサポートを終了すると告知しています。それより前に登録した既存顧客は終了日まで利用でき、AWS は代替として Amazon CloudWatch の利用を案内しています。DevOps Guru が生成するインサイトは、リアクティブインサイトとプロアクティブインサイトの 2 種類に分類されます。リアクティブインサイトは、既に発生している異常を検知した際に生成されます。たとえば API Gateway のレイテンシが急上昇した場合、関連する Lambda 関数のエラー率増加や DynamoDB のスロットリングを相関分析し、根本原因の候補を提示します。プロアクティブインサイトは、まだ障害には至っていないものの、放置すると問題化する兆候を検出します。DynamoDB テーブルのキャパシティ消費が増加傾向にある場合や、Lambda 関数の同時実行数が上限に近づいている場合などが該当します。異常検知には機械学習が使われ、ユーザーが独自にモデルを訓練する必要はありません。

カバレッジ設定とリソースグルーピング

DevOps Guru の監視対象は、AWS アカウント全体、特定の CloudFormation スタック、または特定のタグで絞り込めます。CloudFormation スタック単位の指定では、スタックに含まれるすべてのリソース (Lambda、DynamoDB、API Gateway、SQS など) が自動的に監視対象に追加されます。タグで指定する場合に使えるタグキーは 1 つだけで、たとえば devops-guru-applications というキーを付け、値をアプリケーションごとに変えて使い分けます。選んだスタックごと、またはタグの値ごとにリソースがアプリケーションとしてまとめられて分析されます。マイクロサービスでは、サービスごとに CloudFormation スタックを分けておくと、それぞれを別のアプリケーションとして扱えます。公式料金ページでは、分析した有効なリソースの時間数 (リソースの種類は 2 つの料金グループに分かれる) と DevOps Guru の API 呼び出し回数に応じて課金されると記載されています (2026 年 10 月時点)。

通知チャネルと運用ワークフロー

DevOps Guru のインサイトは、Amazon SNS トピックを通じて運用チームに通知されます。SNS トピックを設定すると、新しいインサイトの生成、インサイトの重要度の引き上げ、インサイトのクローズ時にメッセージが発行されます。SNS から Amazon Q Developer in chat applications (旧 AWS Chatbot) 経由で Slack チャネルに通知を転送すれば、チームの日常的なコミュニケーションツール上でインサイトを確認できます。EventBridge との統合も可能で、インサイトの種類や重要度に応じて異なるアクションをトリガーできます。たとえば、重要度が High のリアクティブインサイトが発生した場合に PagerDuty でオンコール担当者を呼び出し、Medium 以下は Slack 通知にとどめるといったルーティングが実現します。インサイトの詳細画面では、異常が検出されたメトリクスのグラフ、関連するリソースの一覧、推奨される対処方法が表示されます。

参考資料 (AWS 公式)

本ページの一次情報は AWS 公式サイトと公式ドキュメントです。最新の仕様と料金は次の公式ページで確認できます。

本ページと公式ドキュメントの記述が食い違う場合は、公式ドキュメントを正としてください。

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