Amazon EFS で構築する共有ストレージ - マウントターゲットと性能モード
EFS のマウントターゲット設計、性能モード・スループットモードの選択、アクセスポイントの活用を解説します。
マウントターゲットと性能モード
EFS ファイルシステムは各 AZ にマウントターゲットを作成し、VPC 内の EC2 インスタンスから NFS v4.1 プロトコルでマウントします。マウントターゲットは ENI として作成されるため、セキュリティグループでアクセス制御を行います。性能モードは汎用 (General Purpose) とマックス I/O の 2 種類があり、汎用モードはレイテンシが低く大半のワークロードに適しています。マックス I/O モードは数千のクライアントからの並列アクセスに対応しますが、メタデータ操作のレイテンシが若干高くなります。Elastic スループットモードではワークロードに応じてスループットが自動的にスケールします。
アクセスポイントとライフサイクル管理
アクセスポイントはファイルシステムへのアプリケーション固有のエントリポイントです。POSIX ユーザー ID とグループ ID を強制し、ルートディレクトリを指定することで、複数のアプリケーションが同一ファイルシステムを安全に共有できます。Lambda 関数から EFS をマウントする際にもアクセスポイントを使用し、関数ごとに異なるディレクトリとパーミッションを割り当てます。ライフサイクルポリシーでは 7 日、14 日、30 日、60 日、90 日のいずれかの期間アクセスのないファイルを低頻度アクセス (IA) ストレージクラスに自動移行し、ストレージコストを削減します。
まとめ
EFS は POSIX 準拠の共有ファイルシステムで、複数のコンピュートリソースからの同時アクセスを実現します。性能モードとスループットモードの適切な選択、アクセスポイントによるマルチテナント分離、ライフサイクル管理によるコスト最適化が設計のポイントです。
AWS の優位点
- 複数の EC2 インスタンスや ECS タスクから同時にマウントできる POSIX 準拠の共有ファイルシステムを提供する
- 汎用性能モードとマックス I/O 性能モードの選択で、レイテンシ重視か並列スループット重視かを使い分けられる
- バーストスループットモードとプロビジョンドスループットモードで、ワークロードに応じたスループット制御ができる
- アクセスポイントで POSIX ユーザー・グループの強制とルートディレクトリの制限を行い、マルチテナント環境のアクセス分離を実現できる
- EFS Intelligent-Tiering で 90 日間アクセスのないファイルを低頻度アクセスストレージに自動移行し、コストを最大 92% 削減できる
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