Amazon EC2
- 区分
- 定番
- 提供開始
- 2006 年
クラウド上で仮想サーバーを提供するコンピュートサービス
何ができるか
Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud) は、クラウド上で仮想サーバー (インスタンス) を起動 / 管理するサービスです。CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークの構成を自由に選択でき、数分で世界中のリージョンにサーバーを立ち上げられます。必要なときに必要な台数だけ起動し、不要になったら停止できる従量課金モデルです。
どのような場面で使うか
Web サーバー、アプリケーションサーバー、バッチ処理、機械学習のトレーニング、開発 / テスト環境など、あらゆるコンピューティングワークロードに利用されます。オンプレミスのサーバーをクラウドに移行する際の最初の選択肢としても広く使われています。
身近な例え
レンタカーに例えるとわかりやすいでしょう。自家用車 (オンプレミスサーバー) を購入 / 維持する代わりに、必要なときに必要なサイズの車 (インスタンスタイプ) を借りて使います。軽自動車からトラックまで用途に合わせて選べ、使った時間分だけ料金を支払います。
EC2 とは
Amazon EC2 は AWS の最も基本的なコンピュートサービスです。物理サーバーを購入 / 設置する代わりに、API やコンソールから数クリックで仮想サーバーを起動できます。Linux、Windows、macOS など多様な OS に対応し、1,000 以上のインスタンスタイプ (2026 年 10 月時点) から用途に最適な構成を選択できます。
インスタンスタイプと選び方
EC2 のインスタンスタイプは用途別にファミリーが分かれています。汎用 (M 系) はバランスの取れた構成で Web サーバーに最適です。コンピューティング最適化 (C 系) は CPU 集約型の処理に、メモリ最適化 (R 系) はデータベースやキャッシュに適しています。GPU インスタンス (P 系、G 系) は機械学習や動画処理に使われます。インスタンスタイプ名の読み方は「m7g.xlarge」のように、ファミリー / 世代 / サイズで構成されています。
料金モデル
EC2 には複数の料金モデルがあります。オンデマンドは秒単位の従量課金で、いつでも起動 / 停止できます。リザーブドインスタンスは 1 年または 3 年の利用を約束することで最大 72% の割引を受けられます。スポットインスタンスは AWS の余剰キャパシティを最大 90% 割引で利用できますが、中断される可能性があります。Savings Plans はコンピュート利用量を一定額コミットする柔軟な割引プランです。
はじめかた
EC2 コンソールで「インスタンスを起動」をクリックし、AMI (OS イメージ)、インスタンスタイプ、キーペア、セキュリティグループを選択します。起動後、パブリック IP アドレスが割り当てられ、SSH や RDP で接続できます。2025 年 7 月 15 日より前に作成した旧アカウントの 12 か月無料枠では、t2.micro または t3.micro インスタンスを月 750 時間まで無料で利用できました。それ以降の新規アカウントには最大 200 ドルのクレジット制無料プランが適用されます (2026 年 8 月時点)。
注意点
- インスタンスを停止しても EBS ボリュームの料金は発生し続けるため、不要なボリュームは削除すること
- セキュリティグループの設定で SSH (ポート 22) を 0.0.0.0/0 に開放するのはセキュリティリスクが高い。IP アドレスを制限するか、Session Manager を使用する
- 旧 12 か月無料枠 (2025-07-15 より前作成のアカウントのみ) の t2.micro は月 750 時間まで。複数インスタンスを起動すると合算されるため注意
利用できるリージョン
Amazon EC2 を利用できるリージョンは 37 か所です (2026-10-09 時点)。
アジアパシフィック:香港、台北、東京、ソウル、大阪、ムンバイ、ハイデラバード、シンガポール、シドニー、ジャカルタ、メルボルン、マレーシア、ニュージーランド、タイ
北米:カナダ (中部)、カナダ西部 (カルガリー)、メキシコ (中部)、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)
南米:サンパウロ
欧州:フランクフルト、チューリッヒ、ストックホルム、ミラノ、スペイン、アイルランド、ロンドン、パリ
AWS 欧州ソブリンクラウド:ドイツ
中東:イスラエル (テルアビブ)、アラブ首長国連邦、バーレーン
アフリカ:ケープタウン
AWS GovCloud (米国):AWS GovCloud (米国東部)、AWS GovCloud (米国西部)
参考資料 (AWS 公式)
本ページの一次情報は AWS 公式サイトと公式ドキュメントです。最新の仕様と料金は次の公式ページで確認できます。
本ページと公式ドキュメントの記述が食い違う場合は、公式ドキュメントを正としてください。