AWS Trusted Advisor でベストプラクティスを自動チェック - コスト削減とセキュリティ改善

コスト最適化・パフォーマンス・セキュリティ・耐障害性・サービス制限の 5 カテゴリでアカウントの健全性を自動チェックする。Priority と API 連携による組織全体のベストプラクティス運用を解説します。

Trusted Advisor の概要

Trusted Advisor はコスト、パフォーマンス、セキュリティ、耐障害性、サービス制限の 5 カテゴリでベストプラクティスチェックを提供するサービスです。AWS アカウントのリソース設定を自動的にスキャンし、改善推奨事項を提示します。未使用リソースの検出やセキュリティ設定の不備を自動的に特定し、コスト削減額の推定も提供します。

チェックカテゴリと活用

コスト最適化では未使用の Elastic IP、低使用率の EC2 インスタンス (CPU 使用率 10% 以下が 14 日間継続)、未アタッチの EBS ボリュームを検出し、月額の推定削減額を表示します。セキュリティでは S3 バケットのパブリックアクセス、セキュリティグループの 0.0.0.0/0 開放、ルートアカウントの MFA 未設定を検出します。Business サポートプラン以上で全チェック項目が利用可能になり、Basic プランでは 6 項目のコアセキュリティチェックのみです。EventBridge 統合でチェック結果の変化を検知し、Lambda で自動修復アクションを実行できます。

Priority と組織レベルの活用

Trusted Advisor Priority は Enterprise Support プランで利用でき、 AWS のテクニカルアカウントマネージャー (TAM) がキュレーションした優先度付きの推奨を提供します。組織全体のリスクを優先度順に表示し、最も影響の大きい改善項目から対応できます。 Organizations との統合で全メンバーアカウントのチェック結果を集約し、組織レベルのダッシュボードで可視化します。 EventBridge との統合でチェック結果の変更をリアルタイムに検出し、 Lambda で自動修復アクション (未使用 EIP の解放、パブリックアクセス可能な S3 バケットのブロック) を実行するワークフローを構築できます。 ベストプラクティスについて体系的に学びたい方は、関連書籍 (Amazon)も参考になります。

Trusted Advisor の料金

Trusted Advisor の利用可能なチェック数はサポートプランに依存します。Basic と Developer プランでは 6 つのコアセキュリティチェックのみ、Business プラン以上で全チェック (100 以上) が利用可能です。Trusted Advisor Priority は Enterprise Support プランでのみ利用できます。API アクセス (AWS Support API) は Business プラン以上で利用でき、チェック結果のプログラマティックな取得と自動化に活用します。推奨されるコスト削減額を定期的に確認し、実際の削減アクションにつなげることで、サポートプランのコストを上回る ROI を実現します。

まとめ

Trusted Advisor は AWS アカウントのベストプラクティス準拠を自動チェックするサービスです。コスト削減の推定額とセキュリティリスクの検出でアカウントの健全性を維持し、EventBridge 連携で未使用 EIP の解放やパブリック S3 バケットのブロックを自動化します。Priority 機能で TAM がキュレーションした優先度付き推奨を提供し、Organizations で全アカウントの結果を集約します。