Amazon Lightsail で構築する WordPress サイト - SSL 設定から CDN 配信まで
Lightsail で WordPress サイトを構築し、Let's Encrypt による SSL 設定と CDN 配信でグローバルに公開する。バックアップ戦略も紹介します。
WordPress ブループリントでの構築
Lightsail の WordPress ブループリントは Bitnami がパッケージ化した WordPress 環境を提供します。Apache、MySQL、PHP、WordPress が事前構成されており、インスタンス作成後すぐにブラウザから WordPress の管理画面にアクセスできます。初期パスワードは Lightsail コンソールのブラウザベース SSH から cat $HOME/bitnami_application_password で確認できます。プランは月額 3.50 USD (512 MB RAM) から選択でき、個人ブログなら最小プランで十分です。月間数万 PV 規模のサイトでは 5 USD プラン (1 GB RAM) 以上を推奨します。
SSL 設定とドメイン管理
HTTPS 化は Bitnami の bncert-tool で自動設定できます。SSH でインスタンスに接続し、sudo /opt/bitnami/bncert-tool を実行してドメイン名を入力するだけで、Let's Encrypt の SSL 証明書の取得、Apache の HTTPS 設定、HTTP から HTTPS へのリダイレクト、証明書の自動更新が一括で設定されます。ドメインの DNS 管理は Lightsail の DNS ゾーンで行えます。A レコードでインスタンスの静的 IP を指定し、CNAME レコードで www サブドメインを設定します。Lightsail の静的 IP は無料で、インスタンスにアタッチしている限り課金されません。
CDN 配信とバックアップ
Lightsail CDN は CloudFront ベースのコンテンツ配信機能で、ディストリビューションを作成してインスタンスをオリジンに指定するだけで有効化できます。画像、 CSS 、 JavaScript などの静的コンテンツが世界中のエッジロケーションにキャッシュされ、ユーザーに最寄りのロケーションから配信されます。月間 50 GB のデータ転送が無料枠に含まれます。バックアップは自動スナップショットを有効化し、日次で取得することを推奨します。スナップショットは最大 7 世代保持でき、障害時にスナップショットから新しいインスタンスを作成して復元します。手動スナップショットは保持期間の制限なく保存でき、大きな変更前のバックアップに使用します。 Lightsail の構成パターンを把握するうえで関連書籍 (Amazon)が参考になります。
WordPress 運用のコスト
WordPress サイトの運用コストは Lightsail プランの月額料金が中心です。2 GB メモリのプラン (月額 10 ドル) が小規模サイトの標準的な選択肢で、月間数万 PV 程度まで対応できます。Lightsail CDN は月額 2.50 ドルから利用でき、50 GB のデータ転送が含まれます。自動スナップショットは無料で、手動スナップショットは 1 GB あたり月額約 0.05 ドルです。EC2 + ALB + RDS の構成 (月額 50 ドル以上) と比較すると、Lightsail は大幅に低コストで WordPress を運用できます。
まとめ
Lightsail は WordPress サイトを最小の手間とコストで構築・運用するための最適なプラットフォームです。ブループリントによる即時構築、bncert-tool による SSL 自動設定、CDN によるグローバル配信、自動スナップショットによるバックアップを組み合わせることで、本格的な WordPress サイトを月額数ドルで運用できます。