コストを最適化したアーキテクチャの設計
このドメインで学ぶこと
このドメインでは、費用を最適化したストレージ (S3 のストレージクラスとライフサイクル)、コンピューティング (購入のオプション、サイズの適正化、サーバーレス)、データベース (キャパシティモード、Aurora Serverless v2)、ネットワーク (データ転送の料金、NAT ゲートウェイ、VPC エンドポイント) の設計と、AWS Cost Explorer や AWS Budgets などの費用を管理するツールを学びます。
重要ポイント
- 購入のオプション - 安定した利用は Savings Plans かリザーブドインスタンス、中断できる処理はスポットインスタンス、短期や予測できない利用はオンデマンド
- Savings Plans - Compute Savings Plans は EC2 のファミリーやリージョンが変わっても割引が続き、AWS Fargate と AWS Lambda にも適用される
- S3 - 予測できないアクセスは Intelligent-Tiering、まれに読むがすぐ要るものは Glacier Instant Retrieval、12 時間以内の取り出しで良い長期保存は Glacier Deep Archive
- サイズの適正化 - AWS Compute Optimizer の提案で種類と大きさを見直し、使わない時間は止める
- ネットワーク - S3 と DynamoDB への通信はゲートウェイエンドポイントで NAT ゲートウェイの処理の料金を避ける
- 管理のツール - 費用の傾向の分析は Cost Explorer、予算と予測の通知は Budgets
用語と概念
EC2 の購入のオプション
オンデマンドは契約なしで使った時間の分だけ払います。Savings Plans とリザーブドインスタンスは 1 年か 3 年の約束で割引を受け、安定した利用に向いています。スポットインスタンスは空いている容量を大幅に安く使えますが中断されることがあり、中断に耐えられる処理に使います。
スポットインスタンス
スポットインスタンスは中断の 2 分前に通知が届きます。複数のインスタンスの種類と AZ を指定すると容量を確保しやすくなり、処理を途中から再開できる作りにしておくと中断の影響を抑えられます。バッチ処理や CI のジョブなどに向いています。
S3 のストレージクラス
S3 標準はよく読むデータ、標準 - 低頻度アクセスは月に 1 回程度読むデータ、Glacier Instant Retrieval は四半期に 1 回程度でもすぐ読むデータ、Glacier Flexible Retrieval は数分から数時間の取り出しで良いデータ、Glacier Deep Archive は年に 1〜2 回で 12 時間以内の取り出しで良いデータに向いています。ライフサイクルのルールで日数に応じて自動で移せます。
NAT ゲートウェイとデータ転送の費用
NAT ゲートウェイには時間料金と処理したデータの量の料金が掛かります。プライベートサブネットから S3 や DynamoDB への大量の通信は、無料のゲートウェイエンドポイントに切り替えると費用を下げられます。AZ をまたぐ通信やインターネットへの送信にもデータ転送の料金が掛かります。
費用を管理するツール
AWS Cost Explorer は過去の費用の傾向を分析し、先の見込みも示します。AWS Budgets は予算を決め、実際の金額や予測の金額が超えそうなときに通知します。AWS Compute Optimizer は利用の記録から、リソースの種類と大きさの見直しを提案します。
→ AWS Budgets 用語集 / → AWS Compute Optimizer 用語集 / → Budgets による費用の管理