AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02)
CLF-C02 試験対策ノート
2026 年 10 月 時点の公式試験ガイドの出題範囲に基づく読了 約 30 分
CLF-C02 の出題範囲を、試験の直前 30 分で読み返せる分量にまとめた総まとめです。学習コースで 4 分野を一通り学び、練習問題で弱点を確かめた後の最終確認に使います。問題文の合図から正解の方向を引く表と、誤答の型と引っかけを先に読みます。
試験の数字と姿勢
- 問題数は 65 問で試験時間は 90 分、うち採点対象は 50 問で、採点されない 15 問は見分けられない。
- 結果は 100〜1,000 の換算点で示され、合格点は 700 点である。
- 補償型の採点なので、分野ごとの合格ラインはなく全体で 700 点に届けばよい。
- 形式は 4 肢から 1 つを選ぶ択一と、5 肢以上から 2 つ以上を選ぶ複数選択の 2 種類である。
- 無回答は不正解になり、推測で答えても減点はないので全問を埋める。
- 配点はクラウドテクノロジーとサービス 34%、セキュリティとコンプライアンス 30%、クラウドの概念 24%、請求、料金、サポート 12% である。
- 対象は AWS に触れて 6 か月程度までの人で、コーディング、設計、トラブルシューティングは出題範囲外である。
- 問われる中心は、用途に合うサービスの対応付けと、責任が AWS と利用者のどちらにあるかの判断である。
- 最もコスト効率が良い、運用の手間が最も少ないといった最上級の語が、残った 2 択を決める。
問題文の合図と正解の方向
| 問題文の合図 | 正解の方向 |
|---|
| 需要に合わせて台数を自動で増減したい | Amazon EC2 Auto Scaling (弾力性) |
| 複数のインスタンスへ通信を振り分けたい | Elastic Load Balancing |
| サーバーを管理せず、イベントで短時間だけ動かしたい | AWS Lambda |
| コンテナを動かしたいがサーバーは管理したくない | AWS Fargate |
| 中断されてもよい処理を最も安く動かしたい | スポットインスタンス |
| 1 年か 3 年、安定した負荷で使い続ける | リザーブドインスタンスか Savings Plans |
| インスタンスの種類やリージョンが変わっても割引を受けたい | Compute Savings Plans |
| ソケット単位のライセンスを持ち込み、物理サーバーを専有したい | Dedicated Hosts |
| 誰がいつどの API を呼んだかを調べたい | AWS CloudTrail |
| リソースの設定の変化を記録し、ルールへの準拠を確かめたい | AWS Config |
| CPU 使用率などのメトリクスを見てアラームを出したい | Amazon CloudWatch |
| SOC や PCI DSS などの監査報告書を手に入れたい | AWS Artifact |
| DDoS 攻撃から守りたい | AWS Shield |
| SQL インジェクションなどの Web 攻撃を防ぎたい | AWS WAF |
| 不審な通信やアカウントの異常な動きを検知したい | Amazon GuardDuty |
| EC2 やコンテナイメージの脆弱性を診断したい | Amazon Inspector |
| S3 に置いたデータの中の個人情報を見つけたい | Amazon Macie |
| データベースのパスワードを保管し、自動で入れ替えたい | AWS Secrets Manager |
| 複数アカウントの請求をまとめ、割引を共有したい | AWS Organizations の一括請求 |
| 予算を超えそうになったら通知を受けたい | AWS Budgets |
| 過去の支出の傾向をサービス別に分析したい | AWS Cost Explorer |
| 使い始める前に月額を見積もりたい | AWS Pricing Calculator |
| コストやセキュリティのベストプラクティスを点検したい | AWS Trusted Advisor |
| オンプレミスと専用線で安定した帯域でつなぎたい | AWS Direct Connect |
| インターネット経由の暗号化した接続を、すぐに用意したい | AWS Site-to-Site VPN |
| 世界中の利用者へコンテンツを低レイテンシで配信したい | Amazon CloudFront |
| ドメイン名を解決し、ヘルスチェックで切り替えたい | Amazon Route 53 |
| アクセス頻度が分からない、または変わるデータを保存したい | S3 Intelligent-Tiering |
| 何年も保管し、ほとんど取り出さないデータ | S3 Glacier Deep Archive |
| 複数の EC2 から同時にマウントする共有ファイル | Amazon EFS |
| データベースを止めずに AWS へ移行したい | AWS DMS (エンジンが変わるなら AWS SCT も) |
| 同じインフラをコードで繰り返し作りたい | AWS CloudFormation |
| 処理を疎結合にし、メッセージを貯めて後で処理したい | Amazon SQS |
| 1 つの通知を多くの宛先へ同時に届けたい | Amazon SNS |
| 1 か所の障害でサービスを止めたくない | 複数のアベイラビリティーゾーンへ分散 |
誤答の型
- データセンターの警備や物理ハードウェアの保守を利用者の責任とする選択肢は切る。
- EC2 のゲスト OS のパッチ適用を AWS の責任とする選択肢は切る。
- CloudTrail で CPU 使用率を見る、CloudWatch で操作した人を調べるといった取り違えは切る。
- 日常の作業をルートユーザーで行う選択肢は切る。
- 権限を広めに付けてから後で絞る選択肢は、最小権限の原則に反するので切る。
- アクセスキーをコードや設定ファイルに直接書く選択肢は切る。
- 中断できない処理にスポットインスタンスを選ぶ選択肢は切る。
- 短期間で予測できない負荷にリザーブドインスタンスを選ぶ選択肢は切る。
- 1 つのアベイラビリティーゾーンだけに置いて高可用性とする選択肢は切る。
- キャパシティを事前に予測して確保することをクラウドの利点とする選択肢は切る。
- 運用の手間が最も少ない方法を問われて、EC2 に自分でソフトウェアを入れて運用する選択肢は切る。
- Basic Support で技術的な問い合わせができるとする選択肢は切る。
- Budgets を過去の分析、Cost Explorer を予算の通知とする逆の組み合わせは切る。
- SQL インジェクション対策に Shield を、DDoS 対策の中心に Inspector を選ぶ選択肢は切る。
- セキュリティグループに拒否のルールを書くとする選択肢は切る。
- エッジロケーションをアベイラビリティーゾーンと同じものとする選択肢は切る。
- 最短で移行したい場面で、アプリケーションを作り直すリファクタリングを選ぶ選択肢は切る。
分野別の要点
- クラウドの 6 つの利点は、初期投資不要、規模の経済、キャパシティ予測不要、俊敏性、データセンターの運用からの解放、数分でのグローバル展開である。
- 弾力性は需要に自動で追随する性質で、スケーラビリティは容量を増減できる能力である。
- 高可用性は止まりにくい性質で、耐障害性は障害があっても処理を続けられる性質である。
- Well-Architected フレームワークの 6 本の柱は、運用上の優秀性、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス効率、コスト最適化、持続可能性である。
- 障害から回復するのは信頼性、適切なリソースを選ぶのはパフォーマンス効率、無駄な支出をなくすのはコスト最適化、環境への影響を減らすのは持続可能性の柱である。
- AWS CAF の 6 つの観点は、ビジネス、人材、ガバナンス、プラットフォーム、セキュリティ、オペレーションである。
- AWS CAF が示す効果は、事業リスクの低減、ESG の改善、収益の増加、業務効率の向上である。
- 移行戦略の 7 つの R は、リホスト、リプラットフォーム、リファクタリング、リパーチェス、リタイア、リテイン、リロケートである。
- クラウドの経済性は、固定費を変動費に変え、使用量に合わせてライトサイジングし、自動化で人手を減らせる点にある。
- ライセンスは手持ちを持ち込む BYOL と、料金に含まれる形を選べる。
- AWS はクラウドのセキュリティ (物理施設、ハードウェア、仮想化の基盤) に、利用者はクラウド内のセキュリティ (データ、IAM、OS、ネットワークの設定) に責任を持つ。
- 責任の境界はサービスで動き、EC2 は OS から上が利用者、RDS は OS とデータベースのパッチを AWS が担い、Lambda は実行環境を AWS が管理する。
- AWS と利用者が分け合う統制は、パッチ管理、設定管理、意識向上とトレーニングである。
- IAM のユーザーは人やアプリ、グループは複数ユーザーへ同じ権限を与える単位、ロールは一時的に引き受ける権限、ポリシーは許可を JSON で書いた文書である。
- ルートユーザーは MFA をかけ、アクセスキーを作らず、アカウントの解約、アカウント名やメールアドレスの変更、IAM の請求情報へのアクセスの有効化などルート専用の作業にだけ使う。
- IAM Identity Center は複数アカウントへのシングルサインオンと外部 ID との連携、Amazon Cognito はアプリの利用者のサインアップとサインインを担う。
- 暗号化は保存時 (AWS KMS の鍵) と通信時 (TLS) で考えて利用者が有効にし、認証情報は Secrets Manager か Systems Manager の Parameter Store に置く。
- 記録と監査は CloudTrail (API の記録)、Config (設定の記録と準拠)、CloudWatch (監視)、IAM のアクセスレポートで行う。
- GuardDuty は脅威、Inspector は脆弱性、Security Hub は結果の集約、Shield は DDoS、WAF は Web 攻撃、Firewall Manager はルールの一括適用を受け持つ。
- コンプライアンスの報告書は AWS Artifact で入手し、サードパーティのセキュリティ製品は AWS Marketplace で探す。
- AWS はマネジメントコンソール、CLI、SDK、API、コードでのインフラ管理で使い、デプロイモデルはクラウド、ハイブリッド、オンプレミスの 3 つである。
- リージョンには単一障害点を共有しない複数の AZ があり、エッジロケーションは利用者の近くでコンテンツを配信する。
- 複数リージョンを使う理由は、災害対策、事業継続、利用者への低レイテンシ、データ主権である。
- コンピューティングは EC2 (用途別のインスタンスタイプ)、Lambda、ECS と EKS (コンテナ)、Fargate (サーバー管理なしのコンテナ) を使い分ける。
- データベースは RDS と Aurora (リレーショナル)、DynamoDB (NoSQL)、ElastiCache (インメモリ) で、OS やエンジンまで自分で管理したい時だけ EC2 に自前で入れる。
- VPC はサブネットとゲートウェイで構成し、セキュリティグループはインスタンス単位でステートフル、ネットワーク ACL はサブネット単位でステートレスである。
- ストレージは S3 (オブジェクト)、EBS (1 つの AZ のブロック)、インスタンスストア (一時領域)、EFS と FSx (ファイル)、Storage Gateway (オンプレミスとの接続) である。
- S3 は Standard、Standard-IA、Glacier Flexible Retrieval、Glacier Deep Archive の順に安く、取り出しが遅くなり、ライフサイクルポリシーで自動で移せる。
- AI と分析は SageMaker AI、Lex、Textract (文書の文字の抽出)、Translate (翻訳)、Athena、Kinesis、Glue、Amazon Quick Sight を用途で選ぶ。
- 連携は SQS (メッセージを貯める)、SNS (多くの宛先へ通知)、EventBridge (イベントを条件で振り分け) で、バックアップは AWS Backup がまとめて管理する。
- 購入オプションはオンデマンド、リザーブドインスタンス、Savings Plans、スポットインスタンス、Dedicated Hosts、Dedicated Instances、キャパシティ予約の 7 つである。
- Savings Plans は 1 時間あたりの支出額を 1 年か 3 年約束する、リザーブドインスタンスより柔軟な方式で、どちらの割引も一括請求で組織内に共有される。
- インターネットから AWS へのデータ転送は無料で、AWS から外への転送、リージョン間の転送、同じリージョン内でも AZ をまたぐ転送は課金される。
- Budgets は予算の通知、Cost Explorer は過去の分析、Pricing Calculator は事前の見積もりに使う。
- コスト配分タグには AWS が付けるタグと利用者が付けるタグがあり、有効にすると AWS Cost and Usage Report などで費用を分けて集計できる。
- サポートプランは無料の Basic Support と、有償の Business Support+、Enterprise Support、Unified Operations である (2026 年 10 月時点)。
- Trusted Advisor は、コスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、耐障害性、サービスクォータ、運用上の優秀性の観点で点検する。
- 技術情報はホワイトペーパー、ブログ、ドキュメント、AWS Prescriptive Guidance、AWS Knowledge Center、AWS re:Post で探す。
- AWS Health Dashboard と AWS Health API は、AWS 側の障害や予定されたメンテナンスが自分の環境に与える影響を知らせる。
- AWS の資源の悪用は Trust and Safety チームへ報告し、導入の支援は AWS Partner Network、Marketplace、Professional Services に頼む。
サービス名を一言で
| 名前 | 一言 |
|---|
| Amazon Q | 業務や開発の質問に答える生成 AI のアシスタント |
| AWS Config | リソースの設定の履歴と準拠の評価 |
| AWS CloudTrail | API 操作の記録 (誰が / いつ / 何を) |
| Amazon CloudWatch | メトリクス、ログ、アラームによる監視 |
| AWS Trusted Advisor | ベストプラクティスに沿っているかの点検と改善の提案 |
| AWS Security Hub | セキュリティの検出結果を 1 か所に集約 |
| Amazon Inspector | EC2 やコンテナイメージの脆弱性の自動診断 |
| AWS Firewall Manager | 複数アカウントへ WAF などのルールを一括で適用 |
| AWS Control Tower | ルールの整った複数アカウント環境を自動で用意 |
| AWS Global Accelerator | AWS のネットワークを通して通信経路を最適化 (キャッシュなし) |
| AWS Application Migration Service | サーバーをそのまま AWS へ移す (リホスト) |
| AWS Outposts | AWS の基盤を自社のデータセンターに置く |
| AWS Elastic Beanstalk | コードを置くだけで実行環境を用意 |
| AWS IAM Identity Center | 複数アカウントへのシングルサインオン |
| Amazon Rekognition | 画像と動画の分析 |
| Amazon Comprehend | 文章から感情や固有表現を取り出す |
| Amazon Polly | 文字を音声に変換 |
| Amazon Transcribe | 音声を文字に変換 |
引っかけトップ 15
- アベイラビリティーゾーンは 1 つのデータセンターではなく、1 つ以上のデータセンターの集まりである。
- IAM の請求情報へのアクセスの有効化は管理者権限の IAM ユーザーではできず、ルートユーザーでしかできない。
- Config は操作した人ではなく、リソースの設定の変化と準拠の状況を記録する。
- セキュリティグループはステートフルで許可のルールだけ、ネットワーク ACL はステートレスで許可と拒否の両方を書ける。
- RDS の OS のパッチ適用は利用者ではなく AWS の責任である。
- S3 のバケットを公開するかどうかは AWS ではなく利用者の責任である。
- Savings Plans が約束するのは台数ではなく、1 時間あたりの支出額である。
- 課金されるのは AWS から外への転送で、インターネットから AWS への転送を有料とする選択肢は誤答である。
- Basic Support は無料だが、技術的な問い合わせはできない。
- AWS Artifact は報告書の入手先で、監査ログの保存先ではない (それは CloudTrail)。
- EBS は 1 つの AZ のブロックストレージで、複数のインスタンスで共有するファイルなら EFS である。
- インスタンスストアは停止や終了で消えるので、永続的な保存先として選ぶのは誤答である。
- CloudFront はコンテンツをキャッシュして配信し、Global Accelerator はキャッシュせず通信経路を最適化する。
- リージョンは料金だけで選ぶのではなく、法規制への準拠、利用者との距離、使えるサービスで選ぶ。
- 一括請求は請求をまとめる機能で、アカウントの権限を制限するのはサービスコントロールポリシー (SCP) である。
直前チェック
- 問題数、試験時間、採点対象の問題数、合格点を言える。
- 4 分野の名前と配点を言える。
- クラウドの 6 つの利点を言える。
- Well-Architected フレームワークの 6 本の柱を言える。
- AWS CAF の 6 つの観点を言える。
- 移行戦略の 7 つの R を言える。
- 弾力性とスケーラビリティの違いを 1 文で言える。
- 高可用性と耐障害性の違いを 1 文で言える。
- 責任共有モデルで AWS の責任と利用者の責任を 3 つずつ言える。
- EC2、RDS、Lambda で利用者の責任の範囲がどう変わるかを言える。
- ルートユーザーでしかできない作業を 2 つ言える。
- ルートユーザーを守る方法を 3 つ言える。
- IAM のユーザー、グループ、ロール、ポリシーの違いを言える。
- CloudWatch、CloudTrail、Config の違いを 1 文ずつ言える。
- GuardDuty、Inspector、Macie、Shield、WAF の役割を 1 語ずつ言える。
- セキュリティグループとネットワーク ACL の違いを 2 点言える。
- リージョン、アベイラビリティーゾーン、エッジロケーションの関係を言える。
- 複数リージョンを使う理由を 3 つ言える。
- S3、EBS、EFS、インスタンスストアの違いを言える。
- S3 のストレージクラスを、取り出す頻度の高い順に 4 つ言える。
- RDS、Aurora、DynamoDB、ElastiCache の使い分けを言える。
- SQS、SNS、EventBridge の違いを言える。
- EC2 の購入オプションを 7 つ挙げ、主なものが向く場面を言える。
- Budgets、Cost Explorer、Pricing Calculator の使い分けを言える。
- サポートプランの名前を 4 つ言える。
- Trusted Advisor が点検する観点を 3 つ言える。
- Direct Connect と Site-to-Site VPN の違いを言える。
- AWS の資源の悪用を報告する先を言える。