AWS Cost Explorer 人気2014 年〜
AWS のコストと使用量を可視化・分析し、コスト最適化の機会を特定するサービス
何ができるか
AWS Cost Explorer は、AWS の利用料金と使用量をグラフやテーブルで可視化し、コストの傾向を分析するサービスです。サービス別、アカウント別、リージョン別、タグ別など、さまざまな切り口でコストを分解して表示できます。既定で過去 13 か月のコスト推移を確認でき、月次粒度なら最大 38 か月まで遡れます。加えて、今後 18 か月のコスト予測も提供します。
どのような場面で使うか
月次のコストレビューで「先月と比べてどのサービスのコストが増加したか」を分析する場面や、プロジェクトごとのコスト配分をタグベースで集計する場面で活用されています。また、Savings Plans や Reserved Instances の購入推奨を確認し、長期割引の適用によるコスト削減を検討する場面でも利用されます。
身近な例え
家計簿アプリに例えるとわかりやすいでしょう。毎月の支出を食費、光熱費、通信費などのカテゴリ別にグラフで表示し、「先月より食費が 20% 増えた」「通信費は毎月一定」といった傾向を把握できます。Cost Explorer は AWS の家計簿で、どのサービスにいくら使っているかを可視化し、節約できるポイントを教えてくれます。
Cost Explorer とは
AWS Cost Explorer は、AWS の利用料金を可視化・分析するためのサービスです。AWS を使い始めると「今月いくらかかっているのか」「どのサービスが一番コストがかかっているのか」が気になります。Cost Explorer はこれらの疑問に答え、コストの内訳、推移、予測をわかりやすいグラフで表示します。
コストの可視化と分析
Cost Explorer では、コストをさまざまな軸でフィルタリング・グループ化できます。サービス別に見れば EC2 と S3 のどちらがコストの大部分を占めているかがわかります。リージョン別に見れば、東京リージョンとバージニアリージョンのコスト比較ができます。タグ別に見れば、プロジェクトや部門ごとのコスト配分が可能です。日次、月次の粒度でコストの推移を確認でき、異常なコスト増加を早期に発見できます。より細かい時間単位の粒度も使えますが、こちらは事前に有効化が必要で、参照できる期間は過去 14 日間に限られ、追加料金がかかります。
コスト予測と Savings Plans 推奨
Cost Explorer は過去の使用パターンに基づいて、今後 18 か月のコスト予測を提供します。予算計画の策定に役立ちます。また、Savings Plans や Reserved Instances の購入推奨機能があり、現在の使用パターンに基づいて最適な割引プランを提案します。推奨には提案されたプランごとの月間削減見込み額が表示されますが、金額は自身の使用状況に完全に依存するため、実際の値はコンソールの推奨画面で確認してください。
はじめかた
Cost Explorer は AWS マネジメントコンソールの「請求とコスト管理」から利用できます。初回アクセス時に有効化すると、過去のコストデータが自動的に読み込まれます。デフォルトのビューでサービス別のコスト推移が表示されるため、すぐにコスト分析を開始できます。より詳細な分析が必要な場合は、フィルターやグループ化の条件をカスタマイズしてレポートを作成します。
注意点
- Cost Explorer のデータは通常 24 時間ごとに更新されるため、直近の利用はすぐには反映されない (状況によってはそれ以上遅れることもある)。リアルタイムのコスト監視が必要な場合は AWS Budgets のアラートを併用すること
- Cost Explorer API を使ったプログラムからのアクセスは、API リクエストごとに料金が発生する (1 リクエストあたり 0.01 USD) (2026 年 8 月時点)
- コスト配分タグを有効にしないと、タグベースのコスト分析ができない。プロジェクトや部門ごとのコスト管理が必要な場合は、事前にタグ戦略を策定すること
参考資料 (AWS 公式)
本ページの一次情報は AWS 公式サイトおよび公式ドキュメントです。最新の仕様 / 料金は次の公式ページで確認できます。
本ページと公式ドキュメントの記述が食い違う場合は、公式ドキュメントを正としてください。