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AWS Snow Family 廃止予定2015 年〜

物理デバイスを使って大量データをオフラインで AWS に移行するサービス群

何ができるか

AWS Snow Family は、ネットワーク経由では転送に膨大な時間がかかる大量のデータを、物理的なストレージデバイスを使ってオフラインで AWS に移行するためのサービス群です。代表的なデバイスとして Snowcone (8 TB / 14 TB)、Snowball Edge (最大 210 TB)、Snowmobile (最大 100 PB) が提供されてきました。デバイスは耐衝撃・耐振動設計で、データは 256 ビット暗号化により安全に保護されます。なお、ラインナップはその後 Snowball Edge に集約され、2025 年 11 月 7 日に新規顧客向けの受付を終了、2026 年 12 月 31 日には商用リージョンでのサポート終了が予定されています (2026 年 8 月時点)。

どのような場面で使うか

データセンター廃止に伴う大規模データ移行、リモート拠点や船舶・鉱山など通信環境が限られた場所でのデータ収集、災害復旧用のデータバックアップ、メディア制作現場での大容量映像データの転送、科学研究データの一括移行、エッジコンピューティング環境でのローカル処理など、ネットワーク帯域が制約となる場面で活用されています。

身近な例え

引っ越し業者のトラックに例えるとわかりやすいでしょう。少量の荷物なら宅配便 (ネットワーク転送) で送れますが、家一軒分の荷物を宅配便で送ると何百回もかかります。引っ越しトラック (Snow デバイス) を使えば、大量の荷物を一度に安全に運べます。Snow Family も同様に、大量データを物理的に運ぶことで、ネットワーク転送の何倍も速くデータを移行できます。

Snow Family とは

AWS Snow Family は、物理デバイスを活用したデータ転送・エッジコンピューティングサービスの総称です。インターネット回線が 1 Gbps の場合、100 TB のデータ転送は回線を占有できたとしても 10 日近くかかり、実効速度や他の通信との共用を考えれば 10 日以上を見込む必要がありますが、Snowball Edge デバイスを使えば数日で AWS にデータを届けられます。AWS マネジメントコンソールからデバイスを注文すると、指定した住所に配送されます。データをコピーしてデバイスを返送すれば、AWS 側で S3 にデータがインポートされます。

デバイスの種類と選び方

Snow Family では、用途に応じて 3 種類のデバイスが使い分けられてきました。Snowcone は最も小型で、バックパックに入るサイズのポータブルデバイスでした。8 TB HDD モデルと 14 TB SSD モデルがあり、ドローンや車両に搭載したエッジでのデータ収集に使われました。Snowball Edge はストレージ最適化モデル (210 TB) とコンピューティング最適化モデル (28 TB の NVMe SSD・104 vCPU) があり、大規模データ移行に加えて、現場でのデータ前処理や仮想マシンによるローカル処理に対応します。かつて提供されていた GPU 搭載のコンピューティング最適化モデルは 2024 年 11 月に提供を終了したため、エッジでの GPU 推論を前提とした構成は選べません。Snowmobile はコンテナトレーラー型の超大容量デバイスで、最大 100 PB を一度に運ぶ選択肢として提供されていましたが、すでにラインナップから外れています。なお、Snowcone と旧世代 Snowball も 2024 年 11 月に提供を終了しており、その後注文できるのは Snowball Edge のみです (2026 年 8 月時点・既存顧客限定)。

セキュリティとエッジコンピューティング

Snow Family のデバイスは、データセキュリティに万全の対策が施されています。すべてのデータは 256 ビット暗号化で保護され、暗号化キーは AWS KMS で管理されます。デバイスの筐体とソフトウェアには改ざん検知の仕組みが組み込まれており、輸送中に不正な改変が行われた場合はその痕跡を検出できます。データは暗号化された状態でデバイスに書き込まれ、暗号化キーはデバイス上に保存されないため、キーを持たない第三者が内容を読み出すことはできません。返送されたデバイスは、AWS 側で NIST 800-88 のメディアサニタイズ基準に沿って消去されてから次の利用に回されます。また、Snowball Edge はエッジコンピューティング機能を搭載しており、EC2 互換のインスタンスをデバイス上で実行できます。これにより、通信環境が限られた現場でもローカルでデータ処理を行い、結果だけをクラウドに送信する運用が可能です。

注意点

  • デバイスの貸出期間には制限があり、超過すると追加料金が発生するため、データコピーのスケジュールを事前に計画すること
  • Snow Family は 2025 年 11 月 7 日に新規顧客向けの受付を終了し、2026 年 12 月 31 日に商用リージョンでのサポート終了が予定されている (2026 年 8 月時点)。移行計画はこの期限から逆算して立てること

参考資料 (AWS 公式)

本ページの一次情報は AWS 公式サイトおよび公式ドキュメントです。最新の仕様 / 料金は次の公式ページで確認できます。

本ページと公式ドキュメントの記述が食い違う場合は、公式ドキュメントを正としてください。

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