AWS Savings Plans で最大 72% のコスト削減 - Compute と EC2 Instance プランの使い分け

Compute プランと EC2 Instance プランの使い分けで最大 72% のコスト削減を実現する。Cost Explorer の推奨機能と利用率・カバレッジの監視を紹介します。

Savings Plans の概要

Savings Plans は 1 時間あたりのコンピュート使用量 (USD/時) をコミットし、オンデマンド料金から最大 72% の割引を受ける料金モデルです。RI (Reserved Instances) の後継として位置づけられ、より柔軟なコミットメントを提供します。Compute Savings Plans は EC2FargateLambda に横断的に適用され、インスタンスファミリーやリージョンの変更にも対応します。

プランの選び方

Compute Savings PlansEC2、Fargate、Lambda の全コンピュートに適用され、インスタンスファミリー、サイズ、OS、リージョンの変更に自動追従します。割引率は最大 66% です。EC2 Instance Savings Plans は特定のインスタンスファミリーとリージョンに限定されますが、割引率は最大 72% と高くなります。安定したワークロードには EC2 Instance プラン、変動が大きいワークロードには Compute プランが適しています。Cost Explorer の推奨機能で過去 7/30/60 日の使用パターンを分析し、最適なコミットメント額を確認します。コミットメント額の 80-90% 程度から開始し、段階的に追加購入するアプローチが安全です。

購入戦略と分析

Savings Plans の購入は Cost Explorer の推奨機能で、過去の使用パターンに基づく最適なコミットメント額を確認します。全額前払い、一部前払い、前払いなしの 3 つの支払いオプションがあり、全額前払いが最も割引率が高くなります。 1 年と 3 年のコミットメント期間があり、 3 年の方が割引率が大きいものの、ワークロードの変動リスクを考慮して選択します。 Compute Savings Plans と EC2 Instance Savings Plans を組み合わせ、安定したベースラインを EC2 Instance プランで、変動分を Compute プランでカバーする戦略が効果的です。 Savings Plans の利用率とカバレッジを Cost Explorer で定期的に監視し、コミットメントの過不足を評価します。 コスト削減に関する実践的なノウハウはAmazon の関連書籍でも確認できます。

Savings Plans のモニタリング

Savings Plans の利用率 (購入したコミットメントのうち実際に使用された割合) が低い場合、過剰なコミットメントを示します。カバレッジ (オンデマンド使用量のうち Savings Plans で割引された割合) が低い場合、追加購入の余地があります。Budgets で Savings Plans の利用率とカバレッジに対する予算を設定し、閾値を下回った場合にアラートを発行します。Organizations の一括請求で Savings Plans を共有すると、メンバーアカウント間で自動的に割引が適用され、組織全体のカバレッジが向上します。四半期ごとに使用パターンを分析し、Savings Plans の追加購入や更新を計画的に実施します。

Savings Plans の購入コスト

Savings Plans のコミットメント額は Cost Explorer の推奨機能で算出します。全額前払いが最も割引率が高く (最大 72%)、一部前払い (最大 66%)、前払いなし (最大 64%) の順です。1 年と 3 年のコミットメント期間があり、3 年の方が割引率が大きいですが、ワークロードの変動リスクを考慮して選択します。コミットメント額の 80〜90% から開始し、利用率を監視しながら段階的に追加購入するアプローチが安全です。過剰なコミットメントは未使用分が無駄になるため、慎重な見積もりが重要です。

リザーブドインスタンスとの違い

コミットメントによる割引には、Savings Plans とリザーブドインスタンス (RI) があります。RI は、特定のインスタンスの属性に紐づけて割引を受ける仕組みで、容量の確保を伴う場合もあります。一方 Savings Plans は、一定の利用金額を約束することで割引を受ける方式で、インスタンスの種類やリージョンをまたいで柔軟に適用されます。構成変更が多い環境では、柔軟性の高い Savings Plans が扱いやすく、特定の構成を長期に固定して使うなら RI も選択肢になります。自社の利用パターンの安定度に応じて、適した割引手段を選ぶことが重要です。

コミットメント期間と支払い方法

Savings Plans では、コミットする期間と支払い方法を選びます。期間が長いほど割引率は高くなりますが、その分、長期にわたって利用量を約束することになります。支払いは、前払いの割合によって割引率が変わり、全額前払いが最も割引が大きく、分割や後払いになるほど割引は小さくなります。割引の大きさと、キャッシュフローや将来の見通しのバランスで選びます。利用が安定して続く見込みが強いほど、長期・前払いの条件が有利です。事業の状況と利用の安定性を踏まえて、無理のないコミットメントを設計することが、過剰購入を避ける鍵になります。

組織での一元管理

複数のアカウントを運用する組織では、Savings Plans の割引を組織全体で共有できます。統合請求の仕組みのもとでは、あるアカウントで購入したプランの割引が、他のアカウントの対象となる利用にも自動的に適用されます。これにより、アカウントごとに個別に購入するよりも、組織全体での利用をまとめて効率的にカバーできます。中央で購入を管理すれば、全体の利用状況を見ながら最適な量を購入でき、無駄や重複を避けられます。組織レベルで割引のカバレッジと利用率を監視し、計画的に購入することが、全社的なコスト最適化につながります。

まとめ

Savings Plans はコンピュートリソースの使用量コミットで最大 72% の割引を提供する料金モデルです。Compute プランは EC2、Fargate、Lambda に横断的に適用され、EC2 Instance プランはインスタンスファミリー固定でより高い割引率を提供します。利用率とカバレッジを定期的に監視し、四半期ごとの使用パターン分析で追加購入を計画的に実施します。