Amazon CloudWatch RUM のアイコン

Amazon CloudWatch RUM

区分
新サービス
提供開始
2021 年

Web アプリケーションのリアルユーザーモニタリングでクライアント側のパフォーマンスとエラーを収集するサービス

何ができるか

Amazon CloudWatch RUM (Real User Monitoring) は、実際のユーザーが Web アプリケーションを利用する際のパフォーマンスデータとエラー情報をブラウザーから収集するサービスです。ページの読み込み時間、JavaScript エラー、HTTP エラー、Core Web Vitals (LCP、FID、CLS) などのメトリクスをリアルタイムで収集 / 可視化します。サーバー側の監視では把握できない、ユーザーが実際に体験しているパフォーマンスを測定できます。

どのような場面で使うか

Web アプリケーションのページ読み込みが遅いというユーザーからの報告を受けて、どのページ、どのブラウザー、どの地域で問題が発生しているかを特定する場面で活用されています。また、デプロイ後にクライアント側の JavaScript エラーが増加していないかを監視したり、Core Web Vitals のスコアを継続的にトラッキングして SEO への影響を評価する場面でも利用されます。

身近な例え

レストランの覆面調査員に例えるとわかりやすいでしょう。厨房 (サーバー側) の監視カメラだけでは、お客さん (ユーザー) が実際にどのような体験をしているかはわかりません。覆面調査員 (RUM) は実際にお客さんとして来店し、注文から料理が届くまでの待ち時間、料理の温度、店内の快適さなど、お客さん目線の体験を報告してくれます。

CloudWatch RUM とは

Amazon CloudWatch RUM は、Web アプリケーションのクライアント側パフォーマンスを監視するサービスです。従来のサーバー側モニタリングでは、サーバーのレスポンスタイムは測定できても、ブラウザーでのレンダリング時間や JavaScript の実行時間は把握できません。RUM は軽量な JavaScript スニペットを Web ページに埋め込み、実際のユーザーのブラウザーからパフォーマンスデータを収集します。

収集されるデータ

CloudWatch RUM は、ページロードのパフォーマンス (読み込み時間、TTFB、DOM 構築時間)、JavaScript エラー (未処理の例外、コンソールエラー)、HTTP エラー (4xx、5xx レスポンス)、Core Web Vitals (LCP、FID、CLS) を収集します。これらのデータはブラウザーの種類、OS、デバイスタイプ、地理的な位置情報とともに記録されるため、「Chrome の iOS ユーザーだけでエラーが多発している」といった問題の切り分けが可能です。

X-Ray との連携

CloudWatch RUM は AWS X-Ray と連携して、クライアント側からサーバー側までのエンドツーエンドのトレースを実現できます。ユーザーのブラウザーで発生したリクエストが、API Gateway、Lambda、DynamoDB などのバックエンドサービスをどのように経由し、どこでレイテンシが発生しているかを 1 つのトレースで可視化できます。フロントエンドとバックエンドの問題を統合的に分析できます。

はじめかた

CloudWatch RUM を使い始めるには、CloudWatch コンソールの「RUM」セクションでアプリケーションモニターを作成します。アプリケーション名とドメインを指定すると、JavaScript のコードスニペットが生成されます。このスニペットを Web ページの head タグ内に埋め込むだけで、データ収集が開始されます。サンプリングレートを設定して、収集するセッションの割合を調整できます。

注意点

  • RUM はデータイベント数に応じた従量課金。サンプリングレートを 100% にするとコストが高くなるため、トラフィック量に応じて適切なサンプリングレートを設定すること
  • JavaScript スニペットの埋め込みにより、ページの読み込みにわずかなオーバーヘッドが発生する。パフォーマンスへの影響は軽微だが、スニペットは非同期で読み込まれることを確認すること
  • 収集されるデータにはユーザーの IP アドレスや地理情報が含まれるため、プライバシーポリシーに RUM の利用を記載することを検討すること

利用できるリージョン

Amazon CloudWatch RUM を利用できるリージョンは 35 か所です (2026-10-09 時点)。

アジアパシフィック:香港、東京、ソウル、大阪、ムンバイ、ハイデラバード、シンガポール、シドニー、ジャカルタ、メルボルン、マレーシア、タイ

北米:カナダ (中部)、カナダ西部 (カルガリー)、メキシコ (中部)、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)

南米:サンパウロ

欧州:フランクフルト、チューリッヒ、ストックホルム、ミラノ、スペイン、アイルランド、ロンドン、パリ

AWS 欧州ソブリンクラウド:ドイツ

中東:イスラエル (テルアビブ)、アラブ首長国連邦、バーレーン

アフリカ:ケープタウン

AWS GovCloud (米国):AWS GovCloud (米国東部)、AWS GovCloud (米国西部)

リージョン別のサービス一覧を見る

参考資料 (AWS 公式)

本ページの一次情報は AWS 公式サイトと公式ドキュメントです。最新の仕様と料金は次の公式ページで確認できます。

本ページと公式ドキュメントの記述が食い違う場合は、公式ドキュメントを正としてください。

共有する